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コラム(毎日更新中!)

 

「勝者の弁」

 

 大会最終日

 シングルスは、オーストラリアのホフマノーバ・ニコラ選手(18)が
台湾のチャン・カイチャン選手(18)を6−3、6−2で破り優勝。

 

 ダブルスは、米村姉妹組が前川・波形組を6−2、6−7、10−3

で破り優勝しました。

 
 優勝者のインタビューです。

 

ホフマノーバ・ニコラ選手
 サービスブレークの応酬ですごくタフな試合だった。
 チャン選手はフォアハンドがすごく強烈だった。
 私はコンディションが良好で、サーブが良かったのが勝因と思う。

 両親とも昔オーストラリアのプロ選手だったので4歳の時からテニスを始めた。
 今回もコーチ兼任の父親と2人で来日した。
 3度目の来日だが福岡は初めてで、

 ファミレスで食べたチキンライスがおいしかった。

 今大会で印象に残ったのは、準〃決勝で対戦した中村藍子選手
 ファーストセットを3−6で取られ危なかったが、その後反撃して勝てた。

 目標は、グランドスラムで勝つこと。
 好きな選手は、ヒンギス、ダベンポート、フェデラー、アガシ。

 

米村姉妹
 お互いに得意、不得意がわかっている相手でタフな試合だった。
 セカンドセットで中だるみがあったが、ファイナルは勝ち負けを意識せず積極的に
 いこうと話し合って思い切っていったのが良かった。

 今日が母の日と知らなかったが、

 母に副賞のミキモトのデザインペンダントをプレゼント出来て良かった。

 印象に残った選手は、シングルスの準決勝で敗れたホフマノーバ選手。
 腰を十分に低くしてのストロークとサーブの良さが目立った。
 ほとんど無表情で打ち返してきて、喜怒哀楽を表情に出さないので気味が悪かった。
 中村藍子選手も多分、このプレースタイルにやられたんだと思う。

 

(広報担当・赤穂)

「カモン!について考える」

 

 今大会でもよく聞かれる掛け声に「カモン!」というのがあります。

最近は世界中で、ほとんどの選手が使っているようで、

日本でもジュニアの選手が真似て使ったりしているのを見かけます。

 


 スペイン語では「バーモス!」というそうで、

スペイン系の選手には「バーモス!」と叫ぶ選手がいるそうです。

 

 

 本来は、ここぞという時に自分を励ますために

「さあ、行こう!」「がんばろう!」という意味で使われるそうですが、

どうも私には「さあ、来い!」「オラオラどうした!」

というふうに聞こえて仕方がありません。

 

 

「テニスプレーヤーのマナー考察」というブログには

  「掛け声は自分や自分のペアを励ます意味ですもので、

   決して相手に精神的ダメージを与えるために出すものではありません。」

と書いてありました。私も全く同感です。

 

 

ある人は、

 「弱い選手ほど怒鳴りたがる。調子が良い時は大きな声を出しているが、
  調子が悪くなると声も小さくなってテンションが下がり、

  掛け声が逆効果となっている例もある。逆にクールに試合を進め、

  ここぞ!という時にのみ掛け声を出す選手は不気味ですらある。」

と言っています。

 

 

 大会スタッフのママさんたちは、

「よっしゃあ!」と言っているそうで、

まあ連発せずにここ一番!という時に自然と出る掛け声が良いんではないでしょうか?

 

 

 蛇足ですが…

卓球の福原愛さんは「サー!」の掛け声で有名です。

ついに、最近になってその秘密を明かしました。
世界を転戦するようになった時、中国の選手が「サー!」って言っているのを聞いて、

これからは「サー!」って言わなきゃいけないのかな?

って思って使いだしたそうです。
その後「サー!」が有名になった時に、

中国選手の真似でやってますとは言うに言えなかったんだそうです。

 

(広報担当・赤穂)

「大会こぼれ話」

 

 ・ 選手サロンの張り紙に「Looking」の文字を見つけました。
  これは、ダブルスのパートナーや練習相手を募集しているんだそうです。
  パートナーがいない選手が相手を探して、

  条件その他が折り合えばペアを組むことになります。

  今大会でも混成ペアが何組かいますね。

 

 ・ サーバーがサーブする前にボールを三つも四つも品定めしていることが
  あります。
  これは、なるべくケバだっていないボール、ニューボールに近いボールを
  選んでいるのです。

  理由は空気の抵抗がより少ないボールでより強力なサーブを打ちたいためで、

  サーバーの特権とも言えます。

 

 ・ 選手のなかにはゲンをかつぐ選手もいます。
  例えば、コートのラインは踏まずにまたいで渡るとか、サービスエースの
  ボール、ポイントを取ったボールを続けて使うためにそのボールを
  ボールパーソンに要求したりとか、試合に勝ったウエアをその日のうちに
  洗濯して翌日も着用したり とかいろいろあるようです。
  試合中に気をつけて見ていると、選手のいろんなクセが発見できるかも
  知れません。

 

(広報担当・赤穂)

「選手サービス」

 

 大会の競技部の中に「選手サービス」というセクションがあります。
文字通り参加選手のあらゆる要望にこたえる部門です。

仕事の内容を列挙します。


 ・IDカードの発行
 ・試合の進行状況の告知
 ・練習コートの予約、練習ボールの貸し出し
 ・コーヒー、果物、おにぎりのサービス
 ・アイシング用の氷の準備
 ・インフォメーションボードの管理
 シャトルバス運行スケジュール、レフェリーからの告知、コートの移動など
 ・次の大会会場のホテルの予約
 ・タクシーの手配
 ・マッサージ依頼のあっせん
 ・賞金の支払い(ドルで支払い)


などなど、選手の依頼にすばやく対応して希望をかなえてあげる部門です。

 

 

困った事は
 雨天の時の室内の練習コートの確保、調整


楽しみな事は
 選手が大会を通じてビッグに成長していく姿を見る事

 

だそうです。

 

(広報担当・赤穂)

「プロモーション委員会のエコ活動」

 

 今大会でプロモーション委員会はエコ活動にも取り組んでいます。
 来場者のゴミの分別収集もそのひとつですが、

その中で特にペットボトルのキャップの回収に力を入れています。

 

 アジア・アフリカの一部の地域では、ポリオワクチンが無くて苦しんでいる子供たちがたくさんいます。
 ポリオワクチンは1人分20円です。

ペットボトルのキャップを再資源化事業者に売却すれば、400個で10円になります。
従ってキャップを800個(20円分)集めれば1人の子供の命が救えることになります。

 

 このキャップ回収運動を、

「エコキャップ推進協会」というNPO法人が全国的に展開しています。
 同法人の笹森理事長は

 「日常生活の中で普段に利用されているペットボトルのキャップを

 一般のゴミに混ぜてしまいますと焼却処分されてCO2の発生源になり、

 また埋め立て処分されると土壌を汚染し、

 私たちが住む地球環境を破壊することになります。
 このキャップを分別回収し再資源化を促進させることにより

 CO2の発生抑制に寄与できると同時にキャップの売却益で、

 世界の子供たちにワクチンを届け命を救うことだできるとしたら、

 それは国境を越えた未来へのすばらしい贈り物になると思っています。」

と述べています。

 

 回収されたキャップは、再資源化事業者に購入してもらい、

そこでコンクリートパネル、ボールペン、箸などを製造します。
今大会で回収されたキャップは、田川郡福智町にある

(株)プラテクノマテリアルに送って再利用してもらいます。

 

「 ちりも積もれば山となる」の例え通り、見た目は小さな運動でも

積もり積もれば大きな力となるに違いありません。
 今大会が初めての取り組みですが、この運動がさらに大きく発展して実を結ぶことを願っています。
                              

(広報担当・赤穂) 

「姉妹対決」
 
 本日のシングルス2回戦で、米村知子(26)・明子(25)の姉妹が
ベスト8進出をかけて戦いました。

 結果は姉の知子さんが勝ち、プロ転向以来の2人の対戦は、

姉の知子さんの7勝2敗となりました。

6歳の頃から、けんかばっかりしながらテニスをやってきたという2人に
試合後の感想を聞いてみました。

 

・姉の知子さん
   非常にやりにくかった。
   お互いに手の内を知り尽くしているし、性格やクセもわかっているから次の展開
   が読めてしまう。
   お互いが、しのぎあい、我慢のしあいをした結果私が勝ったと思う。
   2人とも負けず嫌いだが、妹の方がより負けず嫌いだと思う。

 ・妹の明子さん
   やりにくかった。
   自分の方がミスが多く、サーブの確率も悪かった。
   ほかの人に負けた時より、姉に負けた時の方がくやしい。
   このくやしさを2人で組むダブルスで相手にぶつけたい。
   でも、私を倒して勝ち上がったからには2連覇を目指してがんばって欲しい。

 

一方姉妹で組むダブルスは、ベスト4に進出しました。
姉妹だけに、お互い言いたいことが言いあえるし、何を考えているかがわかるそうです。
お互いが「頼りになるパートナー」としてダブルスでも活躍してほしいものです。

 

(広報担当・赤穂)

「ワイルドカード」

 

 ワイルドカードとは、大会主催者が持っている選手出場枠のことです。
これはテニスだけでなく、米大リーグ、アメリカンフットボール、バスケット、
ゴルフなど多くのスポーツで取り入れられている制度です。

 

 語源はトランプに由来し、ジョーカー(万能札)のことをいいます。
戦い方次第では優勝の可能性もある「万能の札」という意味です。

今大会では、ルールで本戦シングルス4枠、予選シングルス6枠
本戦ダブルス3枠、予選ダブルス1枠のワイルドカードが認められていました。

 

 今大会の年齢制限である14歳以上の女子なら誰を選んでも良いのですが
テニス協会としては次の四つの条件から選手を選んでいます。

1. これから伸びる可能性のある地元の若い選手
2. 大会スポンサーの意向を汲んだ選手
3. 観客を集めることができるネームバリューのある選手
4. 実力はあるけれどポイントがなくて出場できないでいる選手

 

 去年の大会では、宮地、松永の2人の中学生がワイルドカードで出場しましたが
今年は、中野佑美、井上明里、定兼由佳など9人の選手が選ばれました。

過去の大会で、ワイルドカードでの出場をきっかけに、ぐんぐんと伸びた選手も
数多くいます。
今後も地元の若い選手の活躍を期待したいものです。

 

(広報担当・赤穂)

「ラインパーソン・ボールパーソン」

 

 5月3日〜10日まで8日間の大会期間中に、ラインパーソン129人、

ボールパーソン84人の人たちが試合のお手伝いをします。

 

 ラインパーソンは、日本女子テニス連盟福岡県支部のメンバーや、

福大・九産大・福岡外語専門学校テニス部の人たち、

ボールパーソンは、柳川高校・筑陽高校・筑陽中学校テニス部や

福岡県のジュニアの選手たちがつとめてくれています。


 1試合につき、ラインパーソンが最多で7人、

ボールパーソンが最多で6人が1時間交代で試合のお手伝いをします。

審判部の方の言葉を借りれば「裏方の裏」の仕事で、

うまくいって当たり前、へたをすると怒られるという実に割の合わない仕事です。

 

 

皆さんが心がけている事は、

選手のペースを乱さず、選手に良いプレーをしてもらうためにお手伝いをすること。

常に気配りを絶やさないこと。
 

 ラインパーソンは、主審の5段階評価があるそうで、

大きな声でジャッジすること、すばやく移動することなどが求められます。

 

 嬉しいと思う事は、きわどいボールを判定して主審から「GOOD!」とアイコン
タクトで褒めてもらった時が最高で、

日ごろ味わえない緊張感を味わうことが出来るのが気持ちいいそうです。

 

「あなたも1回やってみたら?」と言われましたが、

「それだけはご勘弁を!」と逃げ出しました。
                                    

(広報担当・赤穂)

「ストリングあれこれ」

 

 この大会ではダンロップがストリングの張り替えを担当してい

て参加選手の95%が張り替えを依頼しています。
ちなみに料金は1本2000円で、

大会期間中に延べ200本張り替えるそうです。

  

 ストリングは、バボラが人気だそうで、

選手達はナチュラルとナイロンを組み合わせた
4000円以上のストリングを使用しています。
 

 よく「シープ」のストリングと言いますが、

現在は牛の腸を使っていて、正式には「ナチュラルガット」と言うそうです。

 

 主な選手のテンションは、

米村知子が49ポンド、中村藍子40ポンド、中野佑美49
ポンド、バルタチャ・エりーナ(第一シード)63ポンドだそうです。

 

 

一般のテニス愛好家へのアドバイスを聞いてみました。
自分に最適のテンションをさがすことが大事。

方法は、打ってみて飛びすぎるようならテンションを上げ、飛ばないようなら

テンションを下げて最適値を見つける。
 

 ラケットをよく変える人がいるが、

ラケットよりもストリングを張り替えてテンションを最適に保つことが大切。
一般的に20時間〜25時間の使用、3ヶ月に1回のペースで張り替えた方がよい。
    

 ストリングのずれを直しているのをよく見かけるが

テンションが良好な解きは、ずれは自然に元に戻るので、

ずれるようになったら張り替えの時期と思った方が良い。
                                      
(広報担当・赤穂)

「ラッキールーザー」

(Lucky Looser)

 

 直訳すれば「幸運な敗者」です。
テニスルールブック「プレーヤー・レフェリーの公式トーナメント競技規則」

1−8−(E)に
「予選のある大会では、本戦初回戦に欠員が生じた場合の補充として

ラッキールーザーをあてる」と書いてあります。

 

 今大会で、そのラッキールーザーが誕生しました。
5月5日のシングルス予選準決勝で、

高岸知代選手(ダンロップ)がデアス・ザリナ選手(カザフスタン)に敗れました。

ところが本戦初回戦に欠員が生じたため、予選準決勝で敗退した4人で抽選したところ
高岸選手が当選し、ラッキールーザーとなりました。

 

しかし残念ながら高岸選手は6日の本戦1回戦で

チュアン・カイチャン選手(台湾)に6−7、4−6で
敗れ、再度のラッキーはなりませんでした。

 

私が知る限り、このような規則があるのはテニスだけではないでしょうか?
                                      

(広報担当・赤穂)

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